Everything but the girl「Love not money」日本盤とUKオリジナル盤を比べる

 Everything but the girl/ Love not money (1985)

ネオアコファンにはお馴染みですね。
かつてTracey ThornとBen Wattが組んでいて、楽曲的にはジャズ→ボサノヴァ→ポップス→AOR→ドラムンベース(!)と変遷していった好ユニットです。

最近、2nd「Love not money」のUKオリジナル盤を手に入れたの比較したいと思います。
左:UK盤、右:日本盤 - 右上にVapのロゴプリント入り

【左:UK盤】
リリース:1985年
カタログNo:BYN 3、240 657-1(Blanco Y Negro、WEA)
マトリクス刻印:240675-A/B、R/S Alsdorf
(Alsdorf:この年代のヨーロッパ共通のUK盤の場合、ドイツにあるWEA(Warner、Elektra、Atlantic)流通系のAlsdorf社工場でカット&プレスされた刻印で、高音質盤の証らしい)

【右:日本盤】
リリース:1986年
カタログNo.:35501-25(Vap)
マトリクス刻印:35501-25-A/B-1


まずは値段ですが、日本盤は中古盤屋で2000年頃に手に入れて、帯なしで当時2000円くらい(コンディションは、ジャケG/盤Exくらい)。UK盤はヤフオクで800円でした(コンディションは、ジャケEx/盤Vgくらい)。
この「Love not money」は各国盤が相当出てるのですが、2017年現在、一番レアなのは「日本盤帯付き」です。

ジャケ裏面 - 左:UK盤、右:日本盤

日本盤はライナーノーツ付きで、UK盤は歌詞インナースリーブ仕様です。
ジャケットに関しては、日本盤は折り返し糊付けのある厚手のコート紙で、UK盤はツヤ有りで少し薄いペラ紙。
表面デザインは同じで、裏面はなぜか「A」「B」のフォント色が違うという微妙な差があります。日本盤はボートラ2曲収録しています。

日本盤ラベル

UK盤ラベル

日本盤のラベルは格子模様がかわいいCherry Red仕様で、UK盤はおなじみBlanco Y Negroフラッグです。私の持っているUK盤は、A面がレーベルシールのプレスミスがありました。残念。


日本盤を手に入れた当時は、ラッパが気持ち良くクラブ映えもするA-1「When all’s well」を好んで聴いてました。
時は流れ、ETBGのアルバムを一通り聞いていくなかで、最近はBen Wattのギターアルペジオが心地よいB-1「Ballad of the times」がこのアルバムではハイライトかなと思うようになりましたね。
初めてEBTGを聴く人には、ネオアコ名盤1st「Eden」よりも、ポップス寄りに垢抜けたこの2ndをオススメします。ボサノヴァ期〜ポップス期〜AOR期をつなぐ優良盤だと思いますよ。






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